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2012年03月27日

知床峠へ残り半分!でも延々上り・・・

知床峠へ15qの上り。そして標高738m。

その道中の標高380mの標識を見つけ、残り半分と元気づいた僕。

とはいえ、距離にすると6qの看板までしか確認できていない。

つまり、半分に達していないということか。

「う〜ん、見落としたのかなぁ。」

そんなことを考えながらギーコ、ギーコと進んでいくと、7q標識が現れた。


そこで、とにかく距離も半分までは早くたどり着きたい! 

そう思って僕はペダルに一層の力を込めた。


やっぱり、精神力って大事なんやなぁ。

そう思えるほど、この瞬間からしばらくは足がよく回った。

左カーブ、右カーブと何度方向を変えたかわからないが、

そんな道をあっという間に1km進んだらしく、8kmの標識は意外なほど早かった。


でも、次の標高標識がなかなか現れないことに再び力が落ち始め、

なかなか9kmは現れなかった。

でもやがてカーブを曲がった後の直線の先に標高標識らしきものを見つけた。

自分の感覚の中では、「480mくらいまで来たかな」と思っていたが、

その標識には「500」という数字が! 「おぉ〜、20m得した!」

そう思ったのだが異常に視力がいい僕の場合(スピードの遅さもあり)、

その標識が見えてから実際にその地点にたどり着くまでに1分半もかかった。

要するに、さっき自分がいた地点はおそらく予想通りの480m位だったのだろう。


さて、ここから僕はペースを上げもせず、無心で上っていくことにした。

だんだん後ろから追い越す自動車の数が多くなってきたなぁなんて思ったその時!


眼下に広がるオホーツク海が見えてきた!

考えてみるとこの峠を越えたらもう見ることができないこのオホーツクを

しっかり目に焼き付けておかないと! と思い、

僕はちょっと自転車を止めて休憩がてら写真を撮ることにした。

そしてもちろん自分のこの目にもしっかり焼き付けた。

CCF20100401_00016.jpg

こうしてもう一度息を吹き返した僕だったが、それでも知床峠の残り半分は長い。

あと5kmと少しの道のりをまだまだ上り続けていく。



 

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2012年03月22日

標高738mの知床峠に挑む!

目の前に立ちはだかる知床峠。

この日は、僕の北海道旅行の全行程の中でも間違いなく一番きつい日だ。

「知床峠 15q  羅臼30q」という案内看板でわかる通り、

峠の向こうまで行くだけでも30qで、そこから標津までの40qを超える行程。

しかもその始まりの15qは延々と続く上り坂なのである。


夏真っ盛りの知床峠はライダーたちの目指す場所でもあったようで、

たくさんのライダーたちが僕を追い越していくし、すれ違いもする。

すれ違うライダーたちはねぎらいの気持ちからか、手を振って行ってくれる。

中にはVサインや投げキッスをする人、仮面ライダーの変身ポーズをする人など、

かわった人もいたのだが、「次はどんな人が来るのか?」が少し楽しみになった。

時折、思い出したようにポツリポツリと自転車の人ともすれ違い、ホッとしたりする。


ところで、この長い長い上り坂にもキロ数を示す標識が立っていた。

ずいぶん上ったつもりの場所に4kmの標識が登場。

そして、さらに少し行くと【270】という数字が書かれていた。

それが何なのか、すぐに分かった。 標高を示す表示だった。

つまり、738mのうちの270m上ったということだ。

ここで、「まだ3分の1か〜」と思うと落胆するので、あえて「もう3分の1をこえたぜ」

と奮起するよう、思いを必死で切り替えた。


余談だが、ここまでの僕の服装はGパンにジャージの上着だった。

昨夜の野宿の寒さの余韻を引きずっていたのと、バスも決して暑くなかったからだ。

しかし、さすがに暑くなってきたので脱ぐことにした。

Gパン⇒短パン、ジャージ⇒Tシャツ と姿をあらためた。

ただし、背負っているリュックは満杯、首から下げたカメラバッグも服など入らず、

仕方なくジャージは首に結び付けることにし、

Gパンに至ってはリュックに足の部分を結びつけてヒラヒラという荒業にでた。


こうして、引き続き知床峠を目指して上り続けていった。

気温はその後もどんどん上昇し、汗をかいては蒸発するような炎天下となった。


さぁ、どれくらいのぼっただろう。

そろそろ標高が書いた標識が出てこないかなぁ。

そう思った僕の視線の先に看板・・・・



・・・・・・

「スピード落とせ」

って、これ以上落としたら倒れるよ!

そんなツッコミを入れた直後、本物の標高標識が現れた。


  【380】


先ほどより100mほど上ったようだ。

自分の予想よりは20mくらい少なかった。

とはいえ、知床峠までの半分の高さまではやってきたんだと、少し元気づいた。


それでも、この上りのきつさは半端でなく、標高標識を探しながら進むような

精神状態で、えっちらおっちら上って行った。

 

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2012年03月09日

目の前の大きな壁〜知床峠へ〜

乙女の涙・・・そんなロマンチックな名前のバス停の前で、僕は覚悟を決めた。

別に誰か乙女のためにではない。

これから始まる、目の前の大きな壁の様な知床峠を越えるというチャレンジのため。


このバス停付近には結構何人もの人が輪行袋を広げ、自転車を組み立てていた。

同じバスにそんなに輪行袋があった記憶はないが、最前列で気付かなかったのか。

とにもかくにも、組み立てなければ出発もできないということで、輪行袋開封。


ここまで何とかやってきた5.5ミリのアーレンキーもここでは出番がなかった。

というのも、同業者というか、同じように組み立てている人に借りれば済むからだ。


僕がそのために声をかけた人は同年代の人だったのでなおさら頼みやすかった。

「あ、こんにちは。輪行ですよね。どこから来はったんですか。」

そう声をかけると、その人は僕の大阪弁アクセントに目を丸くしながら

「大阪ですわ。」

おぉ〜、なおさら頼みやすいやんか〜! ということですかさず頼み込み、

軽く締めたボルト類をすべて増し締めした。

深く礼を述べて、僕はその人に別れを告げ、出発した。


ものすごい勢いで登りはじめたが、「知床峠 15q」という看板の文字を見て、

我に返り、落ち着きを取り戻してペースを落とした。

実際、落としたペースさえも保つのがたいへんな上り坂が待っていた。




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2012年02月21日

オシンコシンの滝、そしてバスにさよなら

オシンコシンの滝に到着したバスはそこでエンジンを止めて5分ほど停車してくれた。

後に世界遺産に指定された知床半島の名所のひとつだから、

こうしてエンジンを止めて静かに眺められてよかったとつくづく思う。


そうして、僕にとってはサプライズの観光を終えて、バスは走り出した。

知床に関するガイド音声のカセットテープを流しながら進んだ。

その案内によると知床峠の標高は738mだという。やっぱり結構高い。

「出来ればこのバスである程度の高さのところまで連れて行ってほしいなぁ。」

そんなことを思いながら最前列で前を見ていた僕だが、期待は裏切られた。

バスはまた坂道を下って海岸が目の前という位置まで下りてきてしまった。


そして観光客でにぎわう場所にやってきた。

ここは知床秘境の玄関口の街、ウトロだ。ウトロ温泉も賑わっているようだ。

白亜の灯台、宇登呂崎は僕の好みのとてもきれいな灯台だったが、

昨晩の疲労と目の前のプレッシャーでちょっとうわの空で眺めてしまった。


ウトロバスターミナルで小休止した際に本物のバスガイドさんが乗ってきた。

いかにも大ベテランという感じのガイドさんだった。

そして、僕の輪行袋を見て、「お荷物、こちらの席に置いて下さっていいですよ」

と声をかけてくださってありがたかった。


バスはゆっくりと知床半島の奥へと進んでいく。

もう一つ白亜の灯台を見て、ほんの少し坂道を上がり始めたバスに淡い期待。

しかし、まだあまり進まないうちに、バスガイドさんがマイクを手に持って言った。

「間もなく知床峠入口〜乙女の涙〜です」


こうして、標高を稼ぐこともほとんどなくバスを降りることになった。

バスは止まり、降りようとしたとき先端の出口は狭くて輪行袋を降ろすのに苦労。

でもバスガイドさんが手伝ってくださって事なきを得た。

おばさん、いやバスガイドさんありがとうございました。


さぁて、目の前には700mほどの上り坂が立ちはだかっている。

は〜〜〜。

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2012年01月21日

斜里バスでウトロへ

斜里駅前の斜里バスセンターから、バスが出て数分。

あっという間に広々とした野原の風景になった。

ぼんやりと外を眺めながら進むにまかせて行くつもりだったのだが、

バスの案内放送を聞いているとあることに気付いた。

「次は東一線。東一線。」・・・まったく反応なし。

そしてしばらくすると、「次は東二線。東二線。」・・・同じく反応なし。

さらに少し行くと、「次は東三線。東三線。」・・・。


そうだ。だだっ広いところで降りる人などいないが、目安としてバス停があり、

それは農道だか私道だか、とにかく道路の番号を呼び名としているようだ。

安易だともいえるが、位置関係を把握しやすいので結構良いかもしれない。


しばらく走ると峰浜という所に着いた。小さな子どもたちが恐らく兄弟で乗ってきた。


日の出というところから先は、そこまでの平坦さから一変して坂だらけになった。

山中に入りつつも時折オホーツク海が見えたりする景色の中を走っていく。

坂をのぼったり、下ったり慌ただしかったが、

高いところから見ると水平線でくっきりと空と海の青さが分かれている様子が美しく、

そのクリアな青に深く感動した。


さて、ここまで国道334号線を走ってきたバスだが、ここで迂回路に入っていった。

そしてカセットテープによる観光ガイド音声が流れ始めた。

「これからバスはオシンコシンの滝に向かいます」

なんだかお漬物を思い浮かべそうな名前だが、

自分の予定外の面白そうな所に案内してくれるということでワクワクした。

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2012年01月13日

いざ、知床半島へ!

釧網本線斜里駅を出てすぐのところに斜里バスセンターがある。

ウトロに向かうバスはもうすでにバス停に停まっており、スタンバイOK。


このバスはJRバスではなく、斜里バスのため北海道ワイド周遊券でも乗れない。

だからバスセンター内に入って切符を別途購入した。

そして、すっかり暖かくなった陽気に誘われてソフトクリームも買ってしまった。


そうしてぺろぺろと味わっている僕だったが、なんだか痛い視線を感じた。

恐る恐るそちらに目をやると小さな子供がこっちをじっと見ている。

しかもまばたきもせずに・・・。

僕はどうにもこらえきれず、バスの時刻表だけもらってそこを去った。


やがてバスの出発時刻、10:10になった。

バスの左側座席にどっしりと腰を下ろし、右手で輪行袋を捕まえたまま

出発の時を待ったが、2分遅れで斜里バスセンターを出発した。


最初は斜里の街並み、商店街の中を通ったが、大きな交差点を過ぎると一変。

広々とした野原を走っていくような雰囲気だった。


 

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2011年12月29日

網走駅から斜里駅へ〜釧網本線627Dに乗って〜

オホーツク海に面した北の都市の駅、網走駅。

そこで釧路行き釧網本線627Dの出発を待つ、まったりとした時間を過ごしていた。


いつもの通り、輪行袋を乗降口の横にある手すりに括り付けてしっかりと固定。

そして、座席をとるために競い合うこともなく、進行方向左側(つまり海側)に確保。

そうしてボックス席について、向かい側の席にかかとをのせるように足を延ばし、

ぼんやりと昨日の旅行行程を振り返ったりしてみた。

「昨日の朝は稚内にいたんやなぁ。水族館も行って・・・名寄本線に乗って・・・

サロマ湖の横走って流れ星を見て・・・深夜にラーメン食べて・・・寒い夜を・・・・」

思い出しただけでブルブルっとなったが、幸い車内は暖かかった。


そうしているうちに釧網本線627Dの出発時間がやってきた。

ディーゼルエンジンが唸りをあげはじめ、ゆっくりと出発した。

あ、そうだ。この線路、さっき僕が歩いてた線路や!あ、さっきの踏切や!

そんなことを思いながら車窓の風景に目をやって過ごした。


とはいえ、とにかくきつかった昨日の行程ととにかく寒くて眠りにくかった夜のため、

この辺りで一気に眠気が襲ってきた。

それでもせっかくの景色だからと、うとうとしながらも車窓を見ていたため、

オホーツク海が見えたり消えたり、まぶたが閉じたり開いたりを繰り返し、

気付いたら臨時駅である原生花園駅に到着した。


ここ、原生花園駅はこの時期だけ多くの人で賑わうのか、たくさんの乗客が降りた。

駅から小高い丘が見えていてきれいな花々が咲いているのがはっきり見え、

釧網本線の車内からでもそれは十分に確認できた。


原生花園駅から次の止別駅までの間も黄色い花がたくさん咲いている素敵な景色。

こうしてオホーツク沿いの夏の鉄道風景を楽しんでいった。


止別駅を出発したら、次の斜里駅で降りるために身支度を整えた。

手荷物の数を確認し、輪行袋をほどいて列車が停車するのを待ったのだが・・・。

予想外にも、なかなか斜里に到着する気配がない。

まだかな・・・まだかな・・・と、時刻表を確認してみるとこの間11.5q。

時間にして11分もかかる、長い間隔の区間だった。


そうしてついに斜里駅に到着した。

僕はここから、この旅行最初のバスの旅をする。

何となく行ってみたい・・・、そんな思いで工程に含めた知床半島に行くためだ。

ウトロ、知床峠、羅臼。

なぜ行きたいのかなど自分でもわからない。

まして後に世界遺産に登録されるなんて考えもしない頃。

強いて言えば、部活の先輩がある百貨店の北海道展で入手したポスターの中に

「羅臼」の風景のものがあったから行ってみたくなったのかもしれない。


いずれにしても、鉄道のない秘境へと今僕の足は向かっている。

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2011年12月23日

網走駅でのひととき

最低気温13度の野宿。

そして冷え切った体をあったかい駅そばが癒してくれた後、

それまで自分が包まれて寝ていた輪行袋に自転車を詰めることにした。

昨晩の中湧別駅で気付いた通り6ミリのアーレンキーがなくなり、

5.5ミリという(これ使うことあるんかいな?と以前思っていた)中途半端な

サイズのアーレンキーが予想外に活躍してなんとか輪行準備が整った。

駅そばで温まった手で、作業そのものは順調に進んだ。


さて、僕がこの後乗る予定の列車は釧網本線627D 9時16発。

つまり、発車まではまだ2時間以上あり、時間の余裕があるなんてもんじゃない。

持て余した時間をどうしようかと思案していた。


そこで、なくしたアーレンキーの補充を思い立ち、駅前を歩いてみることにした。

歩き始めてわずか数分。 淡い期待はオホーツク海の藻屑と(おおげさ!)消えた。

北の地方都市の朝7時台にお店が開いているはずもなく、見事なシャッター通り。

でも、その途中にきれいな公園があったのでそこで休憩をしてまた歩き出した。


すると線路際に出ることができたので、そこから網走駅へと戻ることにした。

ローカル線だからいいか!なんて軽い気持ちで線路上を駆け足で、

枕木をひとつ飛ばしで進んでいった。  (絶対に真似をしないでください)


もう少しで網走駅に到着するというあたりで突然踏切の音が鳴り始めた。

僕は慌てて駆け下りてフェンスを軽く飛び越え、道路に出た。

体はすっかり温まっていたので喉が渇いた僕は自販機で梅ソーダを購入。

一気に飲み干して網走駅に戻っていった。


網走駅に戻ったころには時刻は8時に近づいていた。

待合室ではテレビのニュースで気象情報が流れ、朝の気温はそこで知った。

13℃。 野宿するには寒すぎた。


ところで、残り1時間をどうやって過ごそうかと考えながら

待合室の一番後ろのベンチに座った僕だったが、また驚きの出来事があった。

それはひとつ前のベンチに座って何かをしている2人の青年のことだが、

よく見るとカメラのフィルムケースでハエを捕まえようと時間つぶしをしている。

「ばかだねぇ」 なんて思いながら顔を見ると、 「あ、この顔知ってる・・・あ!」


「また会うたなぁ」 

そう、音威子府駅でスタンプを押すとき、そして急行天北の中で会った二人、

京都・長岡京発の二人だった。

僕がここに来るために考えたもう一つのルート、

「旭川乗換え、急行大雪」を選択し、先ほど到着したということだった。

それでそれから約1時間たわいもない旅行談義に花を咲かせた。


途中、一度だけそこから離れてみどりの窓口に僕は向かった。

例のごとく北斗星のソロのキャンセル待ちを狙ってのことだったが

予想通りそんなチケットはなかった。

でもこの窓口で観光記念入場券を一つ買った。

CCF20090908_00002.jpg

昨日の夜に通った道に「←能取岬」と書かれていたことを思い出し、

「へぇ〜、こんな灯台やったんか〜」とつぶやきつつ眺め、リュックのポケットに入れた。


再び彼らの元に戻ると、まだフィルムケースでハエを追いかけていた。

そして続けること1時間(いや、もっと前からやっていたかもしれないが)捕獲。


それとほぼ時を同じくして、案内放送が流れた。

「釧網本線、釧路行きをご利用の方は改札いたしま~す」

それで僕も輪行袋を肩にかけて改札へと向かった。

ホームには釧路行きの釧網本線の627Dとともに札幌行特急オホーツク4号が

出発の時を待って並んでいた。

CCF20100401_00013.jpg

キハ56とスラントノーズのキハ183という懐かしい北海道を代表するコンビ。

僕は写真を撮った後座席を確保し、のんびりと出発の時を待った。



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