それでもおいしいカステラだった。
お土産に一本購入してバスに戻った。
カステラセンターを出たバスは高速道路に乗り、
博多を目指してどんどん走ったが、途中に見えた看板、
「嬉野温泉」の文字以外はほとんど何も覚えていない。
バスは博多駅近くに停まり、そこから駅までは歩いていった。
おそらく、全12クラス分のバスが駅前のロータリーに入ると
大変な状態になるからだと思われる。
先生は言った。「少し自由時間や。集合時間を守れよ。
それから、荷物を宅急便に出したりするなよ。」
それを聞いてかなりの生徒が「そういう方法があったか!」
と、大喜び。僕はそんなことより博多駅在来線を見るため、
入場券を購入しに走っていった。
そこに停まっていたのはL特急みどり号だった。
ひげなしボンネット車両は当時の九州ならでは。
さて、あっという間に集合時間が来たため、新幹線改札口へ。
集合した僕たちはクラスごと、順にホームへと進んだ。
結構身軽になったクラスメイトが多い中、僕は荷物にまみれ、
疲労感いっぱいの身体ににむち打ち、新幹線に乗り込んだ。
3人がけのシートにすっぽり納まり、ひたすら爆睡しながら
帰阪した僕たち。その後の記憶が何にもないが、
今こうして生きていることが、無事に帰った証しと言えよう。
しかし、新大阪駅はいつ通ったんだろう・・・・。



