朝6時前に僕一人が目ざめた。
天文気象部は「天体観測」をするだけが合宿でなく、
天気図を書いて天気予報するのも予定の一つなのだ。
短波ラジオからの気象通報を聞いて天気図を書く!
と、息巻いてスイッチを入れたが雑音だらけ。
あきらめて、もう一寝入りすることにした。
次に目ざめた時にはみんなが起きていた。
朝ごはんの匂いにつられたのか・・・・
そうして朝食を終えて、みんなのメインイベント、
海水浴の時間がやってきた。
この日はかなり暑かった。
ギラギラ照りつける太陽の下、浅い砂浜で思う存分
泳ぎを楽しんだり、鬼ごっこをしたり。童心に帰った。
さて、僕たちの民宿は朝・夕2食付で昼食はなし。
それで浜辺に出ていた露店で適当に食べることに。
ここで僕は、歴史的第一歩を踏み出した。
思えば、昨年の伊勢志摩合宿ではUFOやきそばを
初めて食べたんだったなぁ。
そしてこの年、「シーフードヌードル」デビューした。
「何これ、めっちゃええスープやんかぁ」
そう言って、僕は暫くシーフードヌードルにはまった。
この日は夕方まですごい快晴の中泳ぎ、
みんな真っ赤っかに灼けた。
夕方になり僕の思いは再び昨夜の夢の続きを!と
膨らんでいたのだが、それを阻んだのが雲。
夕飯を食べてすぐに出掛ければよかったものを、
テレビでプロ野球オールスターゲームをやっていて、
それに夢中になった輩が多く、そうこうしているうちに
空が曇り始めてしまったのだ。
ちょっと出掛けてはみたものの、
「こりゃあ、あかんで」と、全員一致であきらめの声。
僕一人で夜に線路まで遊びに行くことなど許されず、
しぶしぶ民宿に戻った。
こうなると、さっきまで見ていたオールスターを再開。
すると、僕の好きな選手が出てきた。中日の宇野さん。
そして、打った〜。大きい!「プッツン」・・・・・・・。
コイン式のテレビの、100円が切れたのだ。
「だれか100円、100円。」
再びテレビが点いたときには宇野さんはセカンドに。
「あぁ〜、あの興奮と感動を返せ〜」とやり場のない
感情が渦巻いていた。
こうして、天文気象部合宿二日目が終わった。
鉄分をとり損ねた一日だった。
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